髪が細くなってきたり、頭皮が透けて見えるようになったり、つむじや分け目が割れたりなど、薄毛や抜け毛が気になっていませんか?
薄毛の原因と予防策、治療方法も解説していきます。
後半ではよくある質問をまとめているので、ぜひ参考にご覧ください。
薄毛とは?

・薄毛の定義
薄毛とは、髪の毛の量が減って地肌が見えてしまう状態です。
医学的には、「脱毛症」と呼ばれています。
髪の毛の量が減るだけでなく、毛が細くなる場合もあります。
薄毛にはさまざまなタイプがあり、男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症(FAGA)、円形脱毛症、びまん性脱毛症などがあります。
薄毛の症状
- 頭頂部や前頭部の毛髪が薄くなる
- 髪の毛が細くなる
- 抜け毛が増える
- 頭皮が透けて見える
統計データ
男性
- 20代:約10%
- 30代:約20%
- 40代:約30%
- 50代:約40%
- 60代:約50%
女性
- 30代:約10%
- 40代:約20%
- 50代:約30%
- 60代:約40%
これらの統計データはあくまでも目安であり、実際にはもっと多くの人が薄毛に悩んでいると考えられています。
髪が生えるヘアサイクルとは?

ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜けるまでのサイクルを指します。
ヘアサイクルは、成長期、退行期、休止期の3つの段階に分かれています。
1. 成長期
成長期は、髪の毛が生えて成長する期間です。2~6年続きます。髪の毛は、毛根にある毛乳頭から栄養を受けながら、約1ヶ月に1cmずつ成長します。
2. 退行期
退行期は、髪の毛の成長が止まり、抜け落ちる準備をする期間です。2~3週間続きます。髪の毛は根元から徐々に細くなり、毛根から離れ始めます。
3. 休止期
休止期は、髪の毛が抜け落ち、新しい髪の毛が生えてくるまでの期間です。3~4ヶ月続きます。古い髪の毛は自然に抜け落ち、毛根には新しい髪の毛が生える準備が始まります。
ヘアサイクルと薄毛
ヘアサイクルは、正常であれば自然な現象です。しかし、何らかの原因でヘアサイクルが乱れると、薄毛になる可能性があります。
例えば、ストレスや生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの変化などが、ヘアサイクルを乱す原因となります。
また、加齢によってもヘアサイクルは短くなり、髪の毛が細くなることがあります。
薄毛・抜け毛の主な原因

薄毛の主な原因は、以下の4つが挙げられます。
1. 男性ホルモン
男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FAGA)の原因となる。男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が毛根に作用し、髪の毛の成長を阻害する。
2. 遺伝
薄毛になりやすい体質は遺伝する。両親や祖父母に薄毛の人がいる場合は、薄毛になるリスクが高まる。
3. 生活習慣
睡眠不足、栄養不足、喫煙などの生活習慣は、薄毛を悪化させる。
4. ストレス
ストレスは、円形脱毛症などの原因となる。
これらの原因が複合的に絡み合い、薄毛が起こると考えられています。
脱毛症の種類

- 男性型脱毛症(AGA)
男性ホルモンの影響で起こる脱毛症。最も一般的な薄毛のタイプ。
- 女性型脱毛症(FAGA)
女性ホルモンの影響で起こる脱毛症。男性型脱毛症に比べて進行は遅い。
- 円形脱毛症
ストレスなどが原因で起こる脱毛症。円形の脱毛斑ができる。
- びまん性脱毛症~女性の薄毛の主な原因~
頭全体が薄くなる脱毛症。
- 粃糠(ひこう)性脱毛症(脂漏性脱毛症)
- 抜毛症(トリコチロマニア)
その他に原因となる可能性があるのは、
- ストレス
- 栄養不足
- 生活習慣
- 加齢
- 遺伝
- その他の原因
薄毛の治療法

- 内服薬(フィナステリド、デュタステリド)
男性型脱毛症や女性型脱毛症の治療に用いられる
- 外用薬(ミノキシジル)
男性型脱毛症や女性型脱毛症の治療に用いられる
- 育毛剤
髪の毛の成長を促進する効果がある。
- レーザー治療
髪の毛の成長を促進する効果がある。
- 植毛手術
薄くなった部分に毛髪を移植する。
- 各治療法の特徴、メリット・デメリット
- 費用
薄毛対策・予防
- 生活習慣の改善(睡眠、食事、運動)
- ストレス解消
- 頭皮マッサージ
- シャンプー選び
- 増毛
薄毛に関するQ&A

薄毛の一番の原因は何ですか?
AGA を引き起こす主な原因は、男性ホルモンですが、その他に、抜け毛が増え薄毛が進む原因として、加齢・ストレス・食事・喫煙なども関わっていると考えられています。
はげてきてるサインは?
こんな症状に注意! ハゲの前兆とは
- 頭頂部が薄くなったり生え際が後退したりしている
- 髪が以前よりも細くなった
- ヘアセットがまとまりにくくなった
- 抜け毛が目に見えて増えた
- 頭皮が硬くなった
- 頭皮にかゆみや赤みがある
- 最近フケが増えた
- 前髪の生え際の後退
薄毛になったら何をするべきですか?
①睡眠|質のいい睡眠で成長ホルモンを分泌させる
②食生活|育毛に必要な栄養素を摂取する
③ストレス対策|ストレスを溜め込まない
④喫煙|徐々に本数を減らし禁煙を目指す
⑤ヘアケア|誤った頭皮ケアに注意する
薄毛は自分で治せますか?
AGAやFAGAなどの脱毛症は自分では治せませんが、それ以外のストレスや生活習慣が要因の薄毛は、日頃の生活を改善することにより予防することが可能です。 適度な運動やストレスの解消、食生活の改善、育毛剤の使用により髪の毛が生える土台作りをしましょう。
薄毛はシャンプーで治せますか?
シャンプーは薄毛対策にとても大切!
薄毛や抜け毛の予防や改善、そして美しい髪を保ちたい人は、まず頭皮の環境を清潔にすることが大切です。
シャンプーは人によって行う頻度は違いますが、薄毛を気にしている人にとても重要です!
薄毛の人がシャンプーを意識しなければいけない理由は「頭皮の汚れを落とすこと」になります。
薄毛でやめるべき習慣は?
毛髪の成長を促進するためには、規則正しい生活習慣が大事だと言われます。
高カロリー食を避けて、ゴールデンタイムに睡眠をとりましょう。
有酸素運動・禁煙・適量の飲酒を心がけてください。
ストレスは喫煙以上に薄毛の原因となります。
薄毛は完治しますか?
AGAを完治する治療法は確立されていないため、AGAそのものが治るということはありません。
ただし、薬によってAGAの進行を抑えることや自毛植毛によって薄毛を改善することは可能となっています。
薬による治療は長期継続的な努力が必要ですが、自毛植毛なら1回の治療で完了できます。
毎日髪を洗うと薄毛になりますか?
髪を清潔に保つことは、脱毛予防の基本ですが、頻繁に洗髪すると抜け毛が増え、薄毛が進行してしまうのでは?と思っている人がいます。
しかし、毎日洗ったとしても抜け毛が増えることはありません。
薄毛の人がやってはいけないことは何ですか?
- 頭皮を傷つけるマッサージ
- 薬剤やカラー剤の過剰な使用
- 自己判断での医薬品の使用
- 不適切なシャンプーやヘアケア製品の使用
- 過度なヘアスタイリングやヘアトリートメント
- 髪にいい(とされる)サプリメントの過剰摂取
- 自然由来オイルの過度の使用
薄毛にマッサージは逆効果ですか?
力加減が強すぎると炎症やかゆみ、フケ、ニオイ、抜け毛、薄毛の原因に 力加減が強くゴシゴシ頭皮を刺激しすぎると、傷や炎症、かゆみ、フケ、ニオイのほか、抜け毛や薄毛にもつながります。
誤った力加減でマッサージすると、頭部の毛細血管が傷ついて地肌表面が炎症を起こし、乾燥によるかゆみが生じるリスクがあります。